「衣食住」の「住」について
昨日はインテリア産業協会中国支部主催のスプリングフォーラムへ参加してきました!
講演内容はインテリアコーディネーターの仕事についての実体験談やTABROOMというインテリアサイトについてでした。
その中で、興味深かったのは、日本人はいわゆる「衣・食・住」の中で住に対する意識や投資意欲が低いのではという話があり、その理由を聞いて、ふと自分にもあてはまるなと実感した次第です。
衣はファッション、ブランドをいくつ言えるかと言えば、思いつくだけで恐らく10は下らないでしょう。
食は食事、日本食や中華・フランス・イタリア・・・etc これもいくつ色々な国の色々な料理が思い浮かびます。
最後に住、の中でのインテリアについてですが、ふと思い浮かぶ日本のメーカーがいくつありますか?
という問いかけでした。
恐らく日本の大多数の人がまず思いつくのが2大ブランドの〇トリと〇KEAで、その他がなかなか・・・ではないでしょうか。
リーズナブルでお手頃なインテリアがたくさんあってお財布には大変優しいのでよく利用します。
というように日本人のインテリアに対する判断基準がまず「コスト」で、例えばイス一つだけで数万すると高いな・・・と思ってしまいます。
けれども数万のコートを着る方もいれば、数万の料理を1回でお支払いされる方もいるわけです。
そのコスト感覚からすれば、デザイナーズチェアは決して高い買い物ではなく、事実欧米では有名なデザイナーズチェアは再販も出来て値も下がらない商品だと例え200万円という高額な出費も惜しまないという感覚なんだそうです。
とかく日本では省エネ住宅や自然派素材、ZEHなど箱(躯体)に意識が向きがちですが、少し視点を変えて小窓や開口部を造る予算でお部屋の雰囲気を見事に造るインテリアもいかがでしょうか。
同じ間取りの同じ部屋がインテリアでガラッと見事に変わります。いいインテリアはやはり使い勝手がいい、味がある、思い入れがある・出てくる、など愛着が湧きますよね。
そんな思い入れの湧くインテリアの力は凄いと思いますし、そのプライスに見合う価値がそこにあるのではないでしょうか。